クロス センチュリー2 ボールペン レビュー - Cross Century II Medalist
入学祝いにボールペンを購入しました。定番どころでパーカーかクロス、ウォーターマン、日本だとパイロットやゼブラがメジャーかなとざっとリサーチした後、結局自分も持ってるメーカーだしとクロスを選んでみました。
文具系の商品レビューは通販サイトや文房具店のブログ等がメインで、個人の趣味ページもぼちぼち見かけました。ジャンル的には万年筆が多く、また通販や商業サイト系は画像が公式素材の使いまわしだったりして、実際の色味や雰囲気、加工の感じなどを把握するのにいまいちな場合があったので写真多めでレビューしてみます。
買ったのはクロスのセンチュリー2というシリーズで、メダリストというメタル系のデザインの品。同シリーズで黒ラッカー仕上げのローラーボールペン仕様のものは、トランプやオバマ大統領も署名時に使っているらしいです。
アマゾン
公式っぽい商品画像と届いた商品の画像を並べてみます。
通販サイトでよく見かけた公式っぽいもの
届いたもの
光の加減やカメラ、ディスプレイの調整などで色味や雰囲気は結構変わるので、通販の場合は画像はあくまで参考にしかならないのですが、実際に届いた時の感想は「結構いいじゃん。高級そう」という第一印象でした。光沢や色味は落ち着いていて、しっかりとした質感と重量感がありました。
クロス自体はアメリカの企業で、クラシックセンチュリーという細身のシリーズが有名です。自分もクロームメッキのを1本持っていて何かと便利が良いです。ラインナップにもよりますが、モンブランなどと比べて値段はそれほど高くありません。
純然たる書き易さと使い易さで考えれば100円のジェットストリームに軍配は上がりますし、自分はスケジュール管理もスマホなので使う機会自体あまりないのですが、高級筆記用具は腕時計と同じくアクセサリー的なTPO需要が根強く残るジャンルではありそうです。
ちなみに最初はアメリカアマゾンから個人輸入した方が安くなるんじゃないかと思って調べましたが、在庫のラインナップに違いはあるものの送料等含めれば日本とさして変わらない価格設定になっていました。この辺はグローバルブランドだと並行輸入品等もあるから、均一化というか定番品だと早晩調整されてしまうのかもしれません。
ボディやクリップの様子
トレードマークのコニカルトップ
芯は回転させて出す方式。作動部やクリップの取り付け部もしっかりしていて、繰り出す感覚は滑らかで気持ちいいです。クロスの特徴として機構永久保証というのがあるそうで、工作精度や耐久性には自信を持っている雰囲気が伺えます。メッキの品質も良くデザイン的にもミニマムで品があります。
素材は真鍮にクロームメッキ、アポイントメントは23金メッキだそう。軸径は約10mmの中軸で、長さは137㎜。重さ29g。公式サイトのスペックは英語版の方が色々詳しく載っています。さらに英語サイトのショップでは名入れ、ギフト包装、メッセージカードから替え芯の追加まで一式注文できるのはなんか凄いです。
現在の製造国は中国のよう。手元にある古いボールペンはMade in USAとなっていてロゴの形もちょっと違います。色味の比較になるかと思い家にあった唯一のスターリングシルバーのボールペンと並べてみると、シルバーの方が白っぽいというか柔らかな風合い。ただシルバーは定期的に磨かないと黒ずんできてしまうので、クロームメッキの方が使い勝手は良いでしょう。
肝心の書き味ですが、重心高めなようで結構重さを感じました。自分はさほど手は大きくないですが、軸の太さはジャストサイズ。ただ、セットしてあった純正芯は最初なかなかインクが出ず、ティッシュの上で何度も転がして出るようになりました。インクの粘性が高いのか数時間も放っておくと書き出しが必ずかすれます。書き味自体は滑らかで悪くなかったです。
古い奴の方は20年以上前のものでインク交換もしたことがありませんが、書き出しはかすれません。自分が外れを引いたのでなければ、コストダウンか仕様変更があって憂き目にあった部分ということなのでしょうか。
正直どうかと思ったので、三菱鉛筆から出ている 三菱鉛筆 ボールペン替芯 SK‐8 黒 (1本)
という替え芯が互換のようなので買ったところうまく嵌りました。こっちはかすれることなく、書き味はやや硬めです。
総合するにコストパフォーマンスに優れていて美麗で堅牢な商品で、自分で選んでおいて何ですが贈答品としてのパフォーマンスは高いように思いました。
コメント
コメントを投稿