システムドライブのSSDの信頼性や適当な容量はどれくらいか

サブのPCをSSDに換えた時、SSDの耐久性は実際どのぐらいないのか、どの程度の容量のSSDを選べばいいのかが一番気になった点でした。自分が調べた限りで結論は、

・SSDはHDDより高耐久。概ね10年位は持ちそうだけど、壊れる時はあっさり壊れる。

・OSにオフィスソフト程度のカジュアルな利用なら、容量は250GB程度で間に合う。ゲームや画像、動画の加工編集等をしたい場合は500GB以上推奨。

となりました。以下理由や気付いた点を書いておきたいと思います。

 

書き込みはメーカー公表値の数倍までは大丈夫っぽい

SSDは書き込み可能量に限界があります。詳しくはメインのブログの記事で書いていますが、現在主流になっているTLC方式のフラッシュメモリーでは、製品ごとにばらつきがありますが、おおよそ1GBあたり0.3~0.5TBがメーカー側で発表している書き込み可能量の場合が多いです。実際に耐久テストをしている人結構いて、メーカー公表値を超えて書き込んでも数倍までなら大丈夫なようです。

・カジュアルな利用の場合、書き込み量は年間5TB程度

私のメインのデスクトップPCにはシステム用に128GBのSSDがついています。去年の夏に買ってからほぼ1年の使用で、CrystalDiskInfoで調べたところ総書き込み量は5.3TBでした。


このSSDは調べたところSamsungの850シリーズのOEMらしく75TBWの書き込み可能量があります。現在のペースで使用を続けても15年は持つということになります。
このPCは日中トレードソフトを走らせています。他はネット閲覧とYouTubeやSoundcloudといった動画や音楽サイトの閲覧がメインで、YouTubeは1日に1~2時間は使用しています。
SSDの年間使用時間は5400時間程なので、一日当たりの書き込み量は15GB弱、1時間辺り1GB程度の書き込み量です。試しに目視でチェックしてみましたが、特に何もしなくても裏でOSが読み書きをしているようで、2時間で1GB程度書き込み量は増えていました。この書き込み量はこの辺を読む限りは一般的なようです。


サブのパソコンはこんな感じ。同じく去年の6月頃に購入し、1年ちょっとの使用です。


こちらも日中トレードソフトを走らせるぐらいで、ウェブ閲覧や動画視聴などはほとんどしません。約2800時間の使用で2800GBの書き込み量です。それでも1時間約1GBですね。

リビングで家族が使っているパソコンはこんな感じ。


こちらは2016年の6月頃購入し、3年間の使用。使用時間は1100時間で8.6TBの書き込み量です。このファームウェアはNANDへの書き込み量も調べているらしく、こちらはほぼ8TBです。1時間辺り8GBと結構使っていますね。用途はリビングで家族が使用。嫁はイラストを描くので主な利用はフォトショップやClip Paint Studio等のイラストソフト、テレビの録画番組の整理にオフィスソフト、ウェブ閲覧や動画視聴もよくやっています。ソフトやブラウザを複数立ち上げて作業することが多いらしく、長らくメモリも4GBだったのでディスクの使用率が高かった可能性があります。

また、ハイバーネーションの可否ですが、この辺によればディスクへの負荷はそれほどでもなさそうなので、使用方法や空き容量と相談して決めればいいように思いました。 

 

 ・Raw画像や動画編集をよくする場合は注意

 私の場合、ゲームやビデオカメラの撮影データはHDDに入れて使用しています。SSDに入れた方が読み込みやレスポンスが良くなるようですが、ツインドライブでデータ用にHDDがついていたのとWitcherやStellarisをやる程度では特に気にならなかったのでHDDに入れています。
動画編集は容量を使用するようで、編集元や書きだした動画以外にも、プレビューや作業用のキャッシュにディスクを利用します。キャッシュの保存先をシステムドライブに指定した場合、容量はFullHD30分の動画で4GB程度です。
またフォトショップでもプレビュー画像の読み込み等にディスクキャッシュを使うようで、大量の枚数を編集するときは結構な量の読み書きを行います。
自動保存なども1枚数十MBのファイルだとしても、1時間で数百MB、半日で数GBと地味に書き込み可能量を削っていきます。
そのため趣味で動画編集、イラスト作成、カメラのRaw画像の編集や整理等を頻繁にする人は、容量の大きな製品を使った方が安心かもしれません。

それでも毎日数時間の動画や数百枚のRaw画像を取り込んで作業したとしても、一日に十数GB程度。使用時間に応じて増加するベース使用量と合わせても、24時間稼働のパソコンでも1日当たり50GB程度に収まりそうです。
この程度の使い方なら、廉価品にある120GB当り40TBWクラスの製品を選んでも3年程度は持ちそうかなという見通しになります。

・フラッシュメモリーの書き込み限界が来る前に壊れるのが一般的

SSDは高耐久という傾向がある一方で、メーカー公表値の平均故障間隔(MTTF)や書き込み可能量(TBW)以上に、あっさり壊れるような書き込みや記事も調べている途中で時々見かけました。原因は色々ありそうでしたが、故障や突然死などのワードで使用者の故障報告を調べたところ、コントローラーや基板周りが先に壊れる雰囲気です。一応、参考になりそうなURLを下記しておきます。記事にもありますが、メーカーなどの言うSSDは高耐久といううたい文句は鵜呑みにしない方が良さそうです。

SSDはどのような壊れ方をするか?故障の前兆は? 
『突然死はちょくちょくあるのでしょうか?』(価格コムクチコミ掲示板)

『実働2年で突然死』(価格コムクチコミ掲示板)

気になるコントローラーも含めたSSDの耐久性ですが、確たることは言えませんがざっと調べた限りでは、使用状況や物自体の当たり外れもありそうですが、10年ぐらいは普通に使う限りでは大丈夫そうかなという雰囲気はありました。それでもHDDよりは高耐久な感じですね。

・システムドライブでヘビーに使う場合は一回り大きな容量を選んだ方が安全 

コントローラーの方が先に寿命が来るとは言え、OSを入れるだけなら120GBあれば十分ですが、動画や画像編集を頻繁に行うとかシステムとデータを同じドライブにしたりする場合は、ギリギリよりも一回り余裕を持った容量にした方が安全です。結論としてシステムドライブの容量は、OSとオフィスソフト程度なら240GB、ゲームや動画データ等も込みなら500GB以上にした方が良さそうです。

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